“たまご”の摂取に関しては、“空腹時コレステロール”と指標とする栄養指導と、食事性コレステロールのもたらす副事象影響の混同もあり、クリアカットな指導が難しい現状がある。
そんななか、卵黄が動脈硬化進展性に働くという直接証拠の報告
マスメディアは、卵黄はたばこ並みにやばい(http://www.cbc.ca/news/canada/windsor/story/2012/08/14/wdr-egg-yolk.html)と表現
Egg yolk consumption and carotid plaque
J. David Spence et. al.
Atherosclerosis Available online 31 July 2012
カナダの心血管予防クリニック患者での total plaque area (TPA)評価
卵黄摂取量と、喫煙(pack-years)の検討
連続患者:ベースラインでTPA(duplex ultrasound)測定
データ:1262名 平均(SD)年齢 61.5(14.8)歳、女性 47%
Carotid plaque area 40歳後線形に増加。しかし、喫煙pack-yearと卵黄年により対数的に増加
プラーク面積卵 <2個/週(n=388) 125 ± 129 mm2、 vs 3個以上 132 ± 142 mm2 (n = 603)、 (年齢補正後 p< 0.0001)
多変量回帰で、卵黄・年は有意に冠動脈リスク要素と関連性維持
卵黄の定期的摂取は心血管疾患リスク場合、避けるべき
Dietary cholesterol and egg yolks: Not for patients at risk of vascular disease
Can J Cardiol. 2010 November; 26(9): e336–e339.
食事性コレステロールと卵黄摂取の誤解がある
・・・
(卵黄摂取は)食事そのものは空腹時コレステロールと関連しない。
食後コレステロール、飽和脂肪酸、酸化ストレス、炎症への悪影響が考えられ、
空腹時コレステロールだけに専念し議論することは問題を曖昧にしている。
食事由来コレステロールは、酸化LDL、食後脂質異常、飽和脂肪酸に影響を与え、卵黄を含む食事由来コレステロールは血管に有害である。
空腹時コレステロールだけに着眼していては、真の動脈硬化対策とは言えない。
(内外の動脈硬化ガイドラインはまさにそれだけど・・・)
食事性コレステロールへ効果のあるはずののゼチーアが単剤で、硬化退縮性エエビデンス出せないのはなぜ?
卵そのものに関する制限はAHAは行ってないと思われるが、今後変更される可能性があるかも・・・
卵1個あたりのコレステロール含量が10年で2割減少している 2011年 02月 09日
”American Heart Association guidelines no longer include a recommendation to limit egg consumption, but recommend the adoption of eating practices associated with good health. ”とかかれ、卵食制限は推奨されてない。
にんにく卵黄とか、にんにく玉とかが動脈硬化に役立つような宣伝しているが・・・あれって
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