eGFR確認後、処方するのは当然として、 日本では、メトホルミンに対し、リスクが過大に心配されてる。
糖尿病専門医委員会,ビグアナイド薬の適正使用に関する勧告
http://www.jds.or.jp/jds_or_jp0/uploads/photos/830.pdf
メトホルミンが他の薬剤に比べてホントに有害なのだろうか?
メトホルミンは、他経口血糖降下剤に比べさほど有害性リスク増加認めず、インスリンの方が明らかにリスクが高いという報告。
Diabetes and endocrinology
Effectiveness and safety of metformin in 51 675 patients with type 2 diabetes and different levels of renal function: a cohort study from the Swedish National Diabetes Register
BMJ Open 2012;2:e001076 doi:10.1136/bmjopen-2012-001076
スウェーデンの病院外来・プライマリケア施設での調査
経口血糖降下剤もしくはインスリン投与2型糖尿病・51675名男女(Swedish National Diabetes Register)
主要アウトカム測定:各治療レジメンに伴う、心血管疾患、全原因死亡率、アシドーシス/重度感染リスクで、全患者、eGFR間隔毎の推定
propensity score補正後、
単剤治療メトホルミンに比較した場合、メトホルミン外のすべての経口血糖降下剤 (OHAs)の 致死性/非致死性CVDハザード比は、 1.02 (95% CI 0.93 ~ 1.12)、全原因死亡率ハザード比は 1.13 (1.01~1.27)。
一方、インスリン単剤では、 1.18 (1.07~1.29) 、1.34 (1.19 ~ 1.50)
eGFR 45–60 ml/min/1.73 m2の場合、他治療法と比較して、メトホルミンは、アシドーシス/重度感染リスク減少を示した(補正ハザード比 0.85, 95% CI 0.74~0.97)、全原因死亡リスク (HR 0.87, 95% CI 0.77~0.99)
eGFR 30–45 ml/min/1.73 m2.で、全原因死亡率、アシドーシス/重度感染、CVDでリスク増加認めず
厚労省のジェネリックでの言い分、「主成分同じなら同じ効果」のはずなのに、「メトグルコ」なる薬剤をピカ新扱いにしている厚労省の矛盾。「メトグルコ」を後発 と勘違いされ、高齢者に、メトホルミン・ジェネリックが手渡しされそうになった事例もある。
糖尿病学会は東大のあの方が牛耳ってから変なことが多い・・・
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