http://online.liebertpub.com/doi/pdfplus/10.1089/thy.2012.0205
Medscapeの要約
http://www.medscape.com/viewarticle/771001
Of particular note for primary care clinicians:
- 臨床医は、以下の甲状腺機能低下症例の場合、専門医への受診助言しなければならない
- 新生児・小児患者の甲状腺機能低下例
- 妊娠・妊娠予定
- 心疾患患者
- 副腎・下垂体疾患などの他内分泌疾患合併
- “euthyroid state”導入・維持困難例
- 甲状腺腫、結節性、甲状腺構造変化有る場合
- 甲状腺機能異常集積
- TSHが甲状腺機能低下スクリーニングの初期ベスト法だが、臨床医は、入院患者評価あるいは、中枢性甲状腺機能異常を疑う場合の評価では不充分という認識が必要。
- 甲状腺機能低下症標準治療は、レボサイロキシン(チラージンS)による個別テーラー化である; “甲状腺補助”・“甲状腺の健康促進”などといったOTC製品の臨床的評価を指示するデータはない
- レボサイロキシンとlevotriiodothyronineの併用は、乾燥甲状腺を含め、妊娠中、妊娠予定女性では使用すべきではない
- 高齢者の軽度TSH増加は正常加齢現象であり、甲状腺機能低下を必ずしも意味しない。
高齢者のところ・・・
AITD (i.e. Hashimoto’s thyroiditis, chronic autoimmune thyroiditis)の血清学的証拠のない対象者で、80歳を越える高齢者の場合、TSH>3.0 mIU/L超過例は多く、2.5-4.5は23.9%、4.5超過は12%。極軽度TSH増加は必ずしも、 subclinical thyroid dysfunctionを意味せず、むしろ加齢にともなう正常な減少であり、特定の対象者への正常参照値変更が考慮されている。
ビタミンB12と同様に、TSH高値を認知症と結びつける主張を聞くことがあるが、潜在性甲状腺機能低下症過剰診断・過剰治療につながるリスク可能性がある。高齢者への補充療法には心血管リスクが高まるため、、高齢者のTSHの意義付け、注意が必要だろう。
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