仕事は物質的豊かさに清、健康へのベネフィットもあるが、個人の仕事の量・質に関わる因子によるstrainが個々の身体・メンタルな健康に有害なこともがある。Karasekらのjob-strainモデルがブレークスルーとなり、このモデルは、職業的要求要素+個々の要求をコントロールできない要素からストレスを生じ、故に、心血管疾患・メンタル疾患発症をもたらすもので、主に製造業をモデルとしている。このモデルは、リスク予測可能で有り、フィンランド住民での抗うつ薬や罹病なしの頻度を説明できた。
Mika Kivimäki のLancetの論文は、197473名のヨーロッパ男女、冠動脈疾患なしで検討。
仕事のストレス下なら冠動脈性心疾患リスク25%増加
出版・未出版ヨーロッパ研究のメタアナリシス
Job strain as a risk factor for coronary heart disease: a collaborative meta-analysis of individual participant data
Mika Kivimäki et. al.
The Lancet, Early Online Publication, 14 September 2012
30214名、約15%でjob strainを報告。
年齢・性別・社会経済階層・宗教横断的に、また、社会経済状況・ライフスタイル・通常のリスク補正後、jobstrainと冠動脈疾患の相関性を報告。
性別補正、年齢補正job strainの冠動脈疾患発症・有無ハザード比(all other combinations of demands and control)は1.23(95% 1·10—1·37)
未出版(1·16, 1·02—1·32)・出版データ(1·43, 1·15—1·77)からのデータは出版バイアスを減少させるためで、バイアスが存在した。しかし、結論づけにおいて実質的意味はない。
3年以内(1·31, 1·15—1·48)、5年以内(1·30, 1·13—1·50) の疾患イベント発症除外によりreverse causationによるバイアス減少可能であった。
製造業は、職業的要求と、それに対するコントロールは比較的計測しやすいらしく、モデル化しやすいらしい。
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