2012年10月19日金曜日

米国ナーシングホーム ノロウィルス流行により入院・死亡増加 看護密度により改善の可能性

後顧的解析だが、ナーシングホームのノロウィルス流行は全原因死亡、入院率増加と関連する。流行期間中入院を9%、死亡を11%ほど増加させる。
示唆であり、明確なことではないが、ナーシングホームの看護濃度の高さがその流行中の入院・死亡へ効果がある可能性がある。



Hospitalizations and Mortality Associated With Norovirus Outbreaks in Nursing Homes, 2009-2010  
Tarak K. Trivedi, et. al.
JAMA. Published online October 18, 2012. doi:10.1001/jama.2012.14023

オレゴン州、ウィスコンシン州、ペンシルバニア州のメディケア認定ナーシングホームの後顧的研究で、ノロウィルス感染確定例・診断報告(CDC予防国家流行報告システム:NORS)、2009-2010

延べ2年の研究で、407名のノロウィルス感染NORSへの報告308のナーシングホームで、入院 67730、死亡 26055
入院は、ナーシングホームあたり 流行期間 124.0 (95% CI, 119.4-129.1) vs 非流行期間 109.5 (95% CI, 108.6-110.3) で、季節補正rate ratio(RR)は 1.09 (95% CI, 1.05-1.14)

同様に、死亡は、 53.7 (95% CI, 50.6-57.0) vs 41.9 (95% CI, 41.4-42.4)  (季節補正RR, 1.11; 95% CI, 1.05-1.18)

入院・死亡率増加は2週間(week 0 と week 1)、初回週(week 0)に集中。

居住者あたりの連日登録看護時間が少ないホーム(<0 .75=".75" 1.14-1.40="1.14-1.40" 1.26="1.26" 95="95" br="br" ci="ci">一方、登録看護時間が高いホームではリスク増加が見られない(RR, 1.03; 95% CI, 0.96-1.12)(P = .007 by likelihood ratio test)。入院率増加に関しては、同様のパターンを示さない。

日本の長期療養施設、老人介護入居施設では、感染症対策に対して罰則だらけで、究極の質を追求する高品質ケア研究へのインセンティブがないのがなぁ・・・
それに、介護施設では、看護密度を低下させるほど、経営的にはプラスとなるシステム、表面的な対応だけで、下痢症状などの早期発見とノロウィルス感染を結びつけ診断までに至るシステムが確立してないと思う。見聞きすると限り、非医療系の老人施設だと・・・医療知識有るはずのない経営者の思うがままの状態に思える。その責任は契約した医師へと・・・ この状況はわたしの周りだけかもしれないが・・・

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