副甲状腺CaR(=カルシウム感知受容体)にPTH分泌を強力に抑制するため、PTH過剰分泌である副甲状腺機能亢進症治療薬として用いられている。(http://www.nmckk.jp/pdf.php?mode=puball&category=KMBD&vol=21&no=2&d1=3&d2=)
シナカルセトの二重盲検プラシーボ対照化トライアルにて、心血管疾患死亡・心停止・非致死的心筋梗塞・非致死的卒中・急な心不全入院・終末期腎不全・腎移植必要性・腎不全関連死・sCr倍加までの期間短縮効果があるかどうかの検討
結論から言えば、心血管系疾患抑制効果認めず
Effect of on Cardiovascular Disease in Patients Undergoing Dialysis
The EVOLVE Trial Investigators
November 3, 2012DOI: 10.1056/NEJMoa1205624
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1205624
中等度・重症2HPT 3883名(インタクトPTH 693 pg/mL[10-90th percentile 363-1694)
シナカルセト と プラシーボ割り付け
64ヶ月フォローアップ
プライマリ組み合わせエンドポイントは、死亡・心筋梗塞・不安定狭心症/心不全/末梢血管イベント入院までの期間
シナカルセト群の暴露期間中央値 21.2ヶ月、プラシーボ群 17.5ヶ月
プライマリ組み合わせエンドポイントは、 シナカルセト群 938/1948(48.2%)、 プラシーボ群 952/1935(49.2%)
(相対ハザード比 0.93;95%信頼区間 0.85-1.02 p=0.11)
シナカルセト群では、低カルシウム・胃腸障害副作用がより多かった
0 件のコメント:
コメントを投稿