米国内では、医療システムの非効率性に関する関心が高まっていて、日常診療における医療サービスの過剰使用、誤使用がここ10年で減ってるかどうかの確認した報告。
Trends in the Overuse of Ambulatory Health Care Services in the United States
Minal S. Kale, et. al.
Arch Intern Med. 2012;():1-7. doi:10.1001/2013.jamainternmed.1022.
現行の質+ガイダンス推奨を加え、22の質指標で検討
underuse質指標では、9つ中、6つで統計学的に改善。
心房細動の抗血栓治療の改善、冠動脈疾患でのアスピリン、β遮断剤、スタチン使用、うっ血性心不全のβ遮断剤使用、糖尿病に於けるスタチン使用
overuse質指標では、11中2つのみの改善、一つは悪化、8つは不変。
統計学的に、overuseとして減少したのは、65歳超の子宮頚部がん検診と、喘息急性増悪時の抗生剤使用
しかし、74歳超の前立腺癌検診の過剰投与の増加あり
2つのmisuse指標では、不適切抗生剤を処方された尿路感染患者比率は減少している。
尿路感染は、少なくとも薬剤選択でmisuseって少ないと思うのだけど・・・誤使用指標にされている。
ガイドライン外来診療2009
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/search/guideline2009/10-2.html
欧米ガイドラインでは、“Oral ciprofloxacin (500 mg twice daily) for 7 days”が基本
International Clinical Practice Guidelines for the Treatment of Acute Uncomplicated Cystitis and Pyelonephritis in Women: A 2010 Update by the Infectious Diseases Society of America and the European Society for Microbiology and Infectious Diseases
Clin Infect Dis. (2011) 52 (5): e103-e120. doi: 10.1093/cid/ciq257
日本国内で、上気道炎・AOMへの抗生剤使用、肋骨骨折へのバンデージ治療とか、慢性心房細動でのCHADSによる抗血栓治療、糖尿病へのACE阻害剤・ARBとか、喘息への吸入ステロイド、消化性潰瘍のピロリ菌検査・治療とか・・・日本では検診に関して、年齢層別化が十分じゃないから、過剰とされにくい制度が出来ている。
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