彼らは、UKPDSトライアルを無視し、ビグアナイド系薬剤の危険性だけを過剰に意識して、SU剤に偏った治療を推進し続けてきた。
糖尿病死亡の多くは心血管死である。血糖コントロール選択閾値と関連する心血管イベントリスクの関連性は評価されているが、糖尿病薬特異性は明らかでない。
プラシーボやacitve comparator比較して、チアゾリジン系薬剤のCVDリスク増加が認められている。
メトホルミン・SU剤は未だはっきりしてなかった。
この報告にて、心血管系リスクを考えれば、治療開始薬剤は、メトホルミンということになる。
Comparative Effectiveness of Sulfonylurea and Metformin Monotherapy on Cardiovascular Events in Type 2 Diabetes Mellitus: A Cohort Study FREE
Christianne L. Roumie, et. al.
Ann Intern Med. 6 November 2012;157(9):601-610
治療開始症例253690名(SU剤 98665名、 メトホルミン 155025名)のうち、複合粗発生率は
SU剤 1000人年あたり 18.2
メトホルミン 1000人年あたり 10.4
(補正ハザード比[aHR] 1.21[CI 1.13-1.30]
結果は、CVD病歴、年齢、BMI、アルブミン尿サブグループにおいて、glyburide(aHR, 1.26 [CI, 1.16 to 1.37]) 、glipizide (aHR, 1.15 [CI, 1.06 to 1.26])でも同様
propensity scoreマッチ化コホート解析、感度分析でも同様。
Examination of the proportional hazards assumption using log(log survival) plots.
現在日本の糖尿病診療は、DPP-4阻害剤偏重になりつつある。
臨床的アウトカム結果が未だ確立してないにもかかわらず・・・
日本では、EBMが根付かなかった・・・
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