2013年1月24日木曜日

2009パンデミックインフルエンザ:妊娠中ワクチンの胎児への安全性確認

2009年インフルエンザA1N1パンデミックのとき、妊娠女性が重症インフルエンザリスク状態となった。妊娠中のワクチン投与の安全性に逸話的に関心が高まったための調査とのこと。

インフルエンザによる胎児死亡リスク増加確認とともに、ワクチンの安全性確認

Risk of Fetal Death after Pandemic Influenza Virus Infection or Vaccination
Siri E. Håberg, et. al.
N Engl J Med 2013; 368:333-340January 24, 2013DOI: 10.1056/NEJMoa1207210

ノルウェーの国内登録データを利用し、Cox比例ハザードモデルで胎児死亡ハザード比を算出
登録妊娠117347(2009−2010)
胎児死亡は1000出産あたり4.9
パンデミック期間中、妊娠女性の54%が第2、第3トリメスターでワクチン接種と記載
妊娠中ワクチン接種は実質的にインフルエンザ診断リスク減少(補正ハザード、 0.30; 95% 信頼区間 [CI], 0.25 to 0.34)

インフルエンザ臨床診断女性のうち、胎児死亡リスクは増加 (補正ハザード比, 1.91; 95% CI, 1.07 to 3.41)

胎児死亡リスクは妊娠中ワクチンで減少、しかしこの減少は有意差認めず (補正ハザード比, 0.88; 95% CI, 0.66 to 1.17).



だが、反ワクチングループは、有効性が確認されなかったと喧伝するに違いない

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