2013年1月25日金曜日

地域的効果:ロタウィルスワクチン接種後、病院便検体ロタウィルス検出頻度減少

インフルエンザウィルスでもいわれることだが、
 インフルエンザワクチン ユニバーサル使用による抗生剤使用減少効果 2009年 08月 24日


インフルエンザワクチン義務化・廃止・任意化と学級閉鎖・病欠変化 2011年 06月 21日

小児思春期ワクチン接種で、地域のインフルエンザ半減 2010年 03月 10日

 小児へのワクチンはコミュニティー内の病原体循環を減らすことで、非ワクチン接種者へのベネフィットになる。


地域でのロタウィルスワクチン接種後、ある病院でのロタウィルスの出現頻度減少効果、およびそのウィルス・遺伝子型に変化が認められた


Indirect Protection of Adults From Rotavirus by Pediatric Rotavirus Vaccination
Clin Infect Dis. (2013) doi: 10.1093/cid/cis1010 First published online: January 23, 2013



ロタウィルスワクチンでも同様に効果が認められたという報告

シカゴのNorthwestern Memorial Hospitalで得られた検体を利用した報告
Rotaclone enzyme immunoassayで、便細菌培養のため採取した検体チェック

prepediatric impact era (2006–2007) と pediatric impact era (2008–2010)を比較


5788便検体のうち、4725が検討クライテリア合致、3530(74.7%)をロタウィルス検査のため保存

便検体からのロタウィルス出現頻度は、4.35%から2.24%へ減少
(相対減少率 48.4%;p=0.0007))

外来、入院患者でも同様の減少

年ごとの変動が、循環中ロタウィルス遺伝子型で見られた(ウィルス種 G2P[4] 24%、G1P[8], 22% 、 G3P[8], 11%、 G12P[6] 10%)

ロタウィルスが得られた成人の約30%は免疫不全状態

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