2013年2月2日土曜日

パンデミックインフルエンザAのARDS症例に対する膜型人工肺:ECMO

新型パンデミックインフルエンザA(H1N1)で、extracorporeal membrane oxygenation (ECMO)使用は、アウトカム改善の条件であるプラトー圧を最小化できる。

以下の研究では、重症インフルエンザA関連ARDSでECMO使用患者では、通常治療と比較したところ、死亡率に差は存在しなかった。
propensity score-matchedコホート解析できなかったケースでは、重症、酸素化悪く、プラトー圧高い状況だったが、死亡率はその他より改善していた。
・・・故に、有望である可能性は残存といいたいようだ。

Extracorporeal Membrane Oxygenation for Pandemic Influenza A(H1N1)–induced Acute Respiratory Distress Syndrome
A Cohort Study and Propensity-matched Analysis Tài Pham et. al.
Am. J. Respir. Crit. Care Med. February 1, 2013 vol. 187 no. 3 276-285






123名のECMO施行
多変量解析にて、年齢、乳酸値、ECMO下plateau pressure値増加は死亡と相関

人工呼吸第1週からECMOを使用したうち、非ECMO患者53名をと重症度比較しマッチ化。合併症は2つのコホートで差を認めず(オッズ比, 1.48; 95% 信頼区間, 0.68–3.23; P = 0.32).
 マッチ化できなかった51名のECMO患者は、若年、 Pao2/Fio2比高く、プラトー圧が高すぎたが、マッチ化ECMO患者よりICU死亡率低かった (22% vs. 50%; P < 0.01)

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