2013年2月2日土曜日

二酸化塩素製品の安全性って確立してない!

二酸化塩素(にさんかえんそ、chlorine dioxide)

TOXNET(http://toxnet.nlm.nih.gov/cgi-bin/sis/search/a?dbs+hsdb:@term+@DOCNO+517)
【ヒトへの影響】
・発がん性エビデンス:グループD;明確な資料がない
・刺激性濃度 5ppm ;致死濃度 19ppm(消毒タンクでの死亡例濃度)
・0.25PPMで 呼吸器系への影響
・妊娠から胎児への影響報告
・皮膚、目、気道系への影響

http://www.epa.gov/ogwdw000/mdbp/pdf/alter/chapt_4.pdf
http://www.epa.gov/NCEA/iris/subst/0496.htm



Q:二酸化塩素ガスによる環境消毒の是非について
A: 二酸化塩素(ClO2)ガスは次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン、ハイター等)の約 2.5 倍の酸化作用を有し、芽胞を含むすべての微生物に有効である。しかし、診療所内などの環境消毒に二 酸化塩素ガスを使用することは毒性及び効果などの点において勧められない。 なぜなら、本ガスが眼や呼吸器系の粘膜を刺激して、咳嗽や喘息などの原因となる危険性があるか らである。また、汚れが付着した環境に対するガス燻蒸法の消毒効果は弱い。さらに、本ガスは金 属やプラスチックの劣化作用を示すからである。従来の伝染病予防法ではガス燻蒸や噴霧などの消毒法が推奨されていたが、1999 年施行の感染症法では、これらの消毒法は推奨されていないことに留意したい。
・・・

なお、二酸化塩素は水道水やプール水(※)などの殺菌に汎用されている。また、英国では二酸 化塩素の 150~1100 ppm 液が内視鏡消毒などに用いられている。一方、我が国では二酸化塩素は 消毒薬としては未認可である。このため、二酸化塩素は「感染症の診断・治療ガイドライン」などには記載されていない。
-日本医事新報No.4385(2008. 5.10)から抜粋-

http://yak.a-gaku.jp/kim/sai/pdf/nisakaenso.pdf 


【加筆】二酸化塩素ではないが・・・

 問題の製品は中国で製造されたもので、「ダイトクコーポレーション」(石川県)が1月25日に販売。漂白剤などに含まれる次亜塩素酸ナトリウムを含む錠剤の入ったパックを首からさげて使うことで、ウイルスを除去できるとしている。
首からさげる「ウイルス除去剤」でやけど 幼児が重傷
 http://www.asahi.com/national/update/0218/TKY201302180305.html

これを受けて、メーカーサイドが、二酸化塩素は安全という・・・宣伝を展開する可能性がある・・・

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