2013年2月5日火曜日

米国民サプリメント調査:本来の意味合いを忘れ、全般的健康に良いからと使用するのが大半


 自分で金を支払ってるわけだから、より健康に気を使ってる人が多いのは当たり前と思う。

「食事摂取の不足分を補う」というサプリメントの意義を忘れ、「使っておけば全般的に健康に良い」はずという根拠なき妄想にサプリメント使用者の大部分が陥っている現状が浮かび上がる。
 メーカーも使用者もサプリメント使用による副作用を過小評価し、根拠なき有効性部分を過大評価している現状。

Why US Adults Use Dietary Supplements FREE ONLINE FIRST
Regan L.
Bailey, et. al.JAMA Intern Med. 2013;():1-7. doi:10.1001/jamainternmed.2013.2299.

【背景】 サプリメントが成人の半数越えで使用されているが、米国成人国調査データではその動機理由調査はされてない。この調査の目的は食事サプリメントの使用、最も動機付けとして多い製品種類の特性、それに、食事サプリメント選択を案内する医師・医療専門家の役割調査
【方法】 成人(20歳以上、;n_11,956)、2007−2010年に行われた国内健康栄養調査研究中で、国内データ代表横断住民ベース調査

【結果】使用理由トップは、健康全般に対し「改善」(45%)、「維持」(33%)

カルシウム製剤使用女性は、「骨健康」(36%)、一方男性は「心血管、コレステロール低下」(18%)

60歳以上の高齢の場合は、若年者より特定部位(心臓、骨、関節、目)の健康目的での報告が多い。
医療機関を勧めてるのは製品の23%のみ
マルチビタミン・ミネラル製品がもっとも使用報告が多く、次いで、カルシウム、ω3魚脂サプリメント
「非常に良好」、もしくは、`「最優秀健康」であると報告しているサプリメント使用者は、非使用者に比べ、医療保険を持ち、アルコール摂取適量で、喫煙を避け、運動量が多い。

【結論】 サプリメント使用者は、食事摂取の不足栄養分を補うというより、全般的健康を願って使用していることがわかる。
サプリメント使用者は、より好ましい健康・ライフスタイル選択を行っている。
成人使用のサプリメントの1/4未満にしか医師・医療機関受診を推奨していない。




アメリカ国民に対して、現行のMVM使用は慢性疾患予防に関して推奨するに科学的エビデンスが足りない
NIHコンセンサスステートメント: マルチビタミン・ミネラルサプリメント(MVM) 2006年 08月 01日

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