この中でも、適応外としてPT-INR 1.7超という項目、慎重投与としてコントロール不良な糖尿病が記載されている。慎重投与に関して「81歳以上」などが記載されている。
リスクを明確にして、適応者に的確な治療をすることが求められているので、こういう指針はきわめて重要と思う。
ただ、警告など過剰となると、ベネフィットを得るチャンスを失うことにもなりかねない。
Thrombolysis in Stroke Despite Contraindications or Warnings?
STROKEAHA.112.674622Published online before print February 6, 2013,doi: 10.1161/STROKEAHA.112.674622
90日修正Rankin Scaleの全分布解析
血栓溶解治療を受けた9613の虚血性卒中パターン
補正オッズ比にて、様々な治療禁忌や警告とされるサブグループで、無治療と比較したalteplase治療3ヶ月アウトカム良好さをしめした。
例えば、・ 80歳超 1.40 (95% confidence interval [CI], 1.14–1.70) in patients aged (n=1805)
・ 卒中・糖尿病両者既往 1.50 (95% CI, 1.03–2.18) (n=672)
・ 抗血小板先行治療 1.42 (95% CI, 1.19–1.70) (n=1626)
・ 抗凝固剤使用・INR 1.7以下 2.20 (95% CI, 1.12–4.32) (n=157)
・ ベースライン血糖170mg/dL超 1.50 (95% CI, 1.15–1.97) (n=879)
・ 治療前 National Institutes of Health Stroke Score >22 1.57 (95% CI, 1.12–2.18) (n=620)
警告・禁忌を包括的に解析すれば、ベネフィット・リスクに再考が必要かもしれない
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