2013年5月13日月曜日

心房細動は、発作性、持続性に関係なく、抗凝固療法考慮必要なのだが・・・

心房細動は、持続性と永続性区別が臨床実地的なのかという議論がありながら
・発作性:paroxysmal
・持続性: persistent
・永続性: permanent
と分けられている。以下の報告見ると、永続性心房細動がないのだが・・・              

心房細動の上記分類に無関係に、血栓塞栓リスクに応じた抗凝固療法が考慮されるよう、コンセンサスガイドラインでは要求されている。

発作性心房細動に対して、適切な抗凝固療法がなされてないという話。


多変量解析にて、経口抗凝固薬処方リスク比は、発作性心房細動で75%、持続性心房細動で25%(95%信頼区間, 0.72-0.77)

National Cardiovascular Data Registry (NCDR)
Differences in anticoagulant therapy prescription in patients with paroxysmal versus persistent atrial fibrillation: Insights from the NCDR PINNACLE Program.
Hsu JC, Chan PS, Tang F, et al.
Heart Rhythm Society 2013 Scientific Sessions; May 8, 2013; Denver, CO. Abstract PO01-113.


ACC NCDR-PINNACLE Registry 、2008年6月から2012年6月まで
細動・中間から高度血栓塞栓リスク(CHADS2 スコア 2点以上)
62,018名のうち、発作性心房細動 46,458(74.9%)、持続性心房細動 15,560(25.1%)
発作性心房細動への抗凝固療法頻度少ない (48.1% vs 58.4%)
抗血小板治療の頻度が多い(34.2% vs 24.2%)
治療失敗率は 17.7% vs 17.4%
サブグループ解析にて、若年(75歳未満)が、発作性心房細動 vs 持続性心房細動での経口抗凝固療法使用頻度の差と有意に関連


抗血小板治療使用・抗凝固治療非使用に関するリスク比は、1.79(95% CI, 1.70-1.88)
抗凝固治療全く行ってない治療に関し、1.20(95% CI, 1.13-1.27)


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