Tront大学Anderoのチームは、2時間毎に木製板にテープ固定したマウスモデルで、学習・記憶障害・不安の既知PTSD徴候を示す実験で、その後、対照と比較し、扁桃体組織にて、1千中の数十の遺伝子で違いが見られ、一つは、OPRL1で、脳化学物質として、nociceptinの受容体を形成する遺伝子。別のPTSD実験で恐怖記憶固定化と呼ばれるプロセスをこのnociceptin受容体は沈静化する作用を示した。
脳内のnocieptinと呼ばれる分子の蛋白受容体をエンコードする遺伝子である、OPRL1は、高度ストレス状態でこれを強く発現する。これが外傷後ストレス症候群の症状と関連すると筆者
POSTTRAUMATIC STRESS DISORDER
Amygdala-Dependent Fear Is Regulated by Oprl1 in Mice and Humans with PTSD
Sci Transl Med 5 June 2013: Vol. 5, Issue 188, p. 188ra73
Sci. Transl. Med. DOI: 10.1126/scitranslmed.3005656
PTSD発症・継続を司る扁桃体依存性分子メカニズムはまだ不明。最近の観察研究で、オピオイド鎮痛剤が、外傷影響のTPSD発症減少させる可能性が示唆されている。
調整困難恐怖(dysregulated fear)マウスモデルで、amygdala nociceptin (NOP)/orphanin FQ receptor (NOP-R)をencodeするOprl1 gene (opioid receptor–like 1)の扁桃体内の発現変化を認めた。NOP-Rアゴニストを全身・中枢性に注入したところ、恐怖記憶consolidationを障害する。
OPRL1内SNPsはヒトにおいて、小児での事故歴自己報告や外傷イベント後PTSD症状(n=1847)と関連する。SNPは、恐怖判別生理的驚愕反応と、扁桃体・島部機能的結合性のMRI解析とも相関する。
Oprl1が扁桃体機能、恐怖プロセシング、PTSD症状と関連することを示唆
さらに、Oprl1/NOP受容体活性化が、恐怖記憶固定化と関連することも示唆、外傷イベント後のPTSD予防法を示唆する。
0 件のコメント:
コメントを投稿