2013年7月2日火曜日

2型糖尿病・IGT:糖負荷2時間値とHbA1c値不良例はやはり運動トレーニング効果減弱的

糖尿病患者での、好気的運動トレーニングと血糖コントロール改善の関連性は示されていたが、患者毎変数ばらつきが大きかった

12-16週間好気的運動介入後の血糖コントロール化以前が、好気的トレーニング膳の血糖コントロールと関連しているのか、105名の高齢、過体重・肥満、糖尿病・糖代謝異常成人で検討。

介入前 BMI 33、年齢平均61歳、糖代謝異常 56名、糖尿病 49名
運動プログラム12-16週予定の、OGTT 13.1 mmol/L未満及びベースラインHbA1c<6.2%


糖尿病・糖代謝異常者を有する過体重状態において、短期workoutプログラムは、ベースラインの高血糖状態に比べ、血糖コントロール良好となる6.2%

好気的運動3-4ヶ月後、体重減少 4.5kg 体脂肪 1.9%、空腹時血糖 0.35 mmol/L、食後2時間血糖 0.8mmol/L、酸素摂取量 平均0.23L / 分改善

運動プログラム後、食後2時間後血糖レベル有意改善(p<0 .001="" ba1="" p="">
トレーニング前空腹時血糖は介入期間後の血糖コントロールに有意な影響を与えず

ただ、トレーニング期間前の経口ブドウ糖負荷2時間後血糖値と、運動による2時間後経口血糖変化に非線形傾向(p=0.06)あり、トレーニング期間前 13.1 mmol/L未満の対象者では統計学的に有意で、トレーニング期間前糖負荷2時間血糖値 13.1 mmol/L超の場合では統計学的傾向として残存。


加えて、HbA1c値は同様だが、トレーニング前・トレーニング後のHbA1c値に有意な、非線形二次相関を認める。
介入前HbA1c6.2%では運動介入HbA1c減少有意(p=0.005)
6.2%超の対象者でも、その差は大きくないがトレーニング12-16週後Hb!c有意改善認める(p=0.04)


筆者等の意見としては、トレーニング前HbA1cは運動による酸素摂取量変化と線形かつ逆相関をしめす(すなわち、HbA1cが高いほど最大酸素摂取量改善効果は低く、HbA1cが低いほど最大酸素摂取量改善効果は高い)ため、トレーニング前HbA1c高値例では酸素摂取量増加をよりHbA1c改善効果減弱する要因とする。

The Influence of Hyperglycemia on the Therapeutic Effect of Exercise on Glycemic Control in Patients With Type 2 Diabetes Mellitus
Thomas P. J. Solomon, P et. al.
JAMA Intern Med. 2013;():-. doi:10.1001/jamainternmed.2013.7783.



運動にてベネフィット明確な場合と、必ずしも明確でない場合が存在し、個別的なばらつきがありそう。一つは、ベースラインHbA1c高値例ではもともとのフィットネス状況がトレーニングにまだ不適な状況だったとか・・・

あまねく同等に・・・ってわけには行かない、糖尿病運動指導


糖尿病・IGT例では、運動も早期介入が必要ということにはなりそうだ

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