ヒト腸内細菌の構造的・機能的性状が生理的状況・病的状況へ役割を果たすという報告が最近確立しつつある。ただ、乳酸菌必ずしも全て善ではなく、プロバイオティックス特異的な部分も報告されている。
プロバイオティクス:アトピー関連検査に効果あるも、喘息・喘鳴に効果無し ・・・ 悪化菌種も存在 2013/08/23
Gut Microbiota from Twins Discordant for Obesity Modulate Metabolism in Mice
Science 6 September 2013: Vol. 341 no. 6150
DOI: 10.1126/science.1241214
http://www.sciencemag.org/content/341/6150/1241214
【方法】
germfreeマウスをグループ分けし、便細菌比培養にてコロニー化し、4つの双生児ペア、肥満性一致しないペア、肥満(Ob)、やせ(Lo) co-twinから培養集積。
低脂肪・植物多価サッカライド豊富な餌をすわせ、飽和脂肪酸・果物野菜をNHANESベースから3分位上位・下位反映餌2つに一つを与える。
Ln、Obマウスを、コロナイゼーション後、5日間共生させる。
体組成変化は、定量的MR定義。microbiota、microbiome構造、遺伝子発現、代謝を 6S ribosomal RNA profiling、 whole-community shotgun sequencing、RNA-sequencing、 mass spectrometryで評価。
Host gene expression と metabolism も特性評価。
【結果】
Ob(肥満) co-twins便微生物のインタクト非培養・培養細菌により、Ln(やせ)コミュニティー由来のそれより、BMI、adiposity増加。
体組成の違いは、単鎖脂肪酸発酵(Lnにて増加)、分岐鎖アミノ酸代謝(Obにて増加0)の違いと相関、胆汁酸の種類の微生物による変化(Lnでは増加し、宿主farnesoid X受容体シグナル化のdown-regulationを伴う)と相関。
LnとObマウスを共生させることで、肥満・体増加発症予防をObケージの共生者にもたらし、微生物代謝特性がやせ状態のそれにtransformする。
LnからOb微生物へのBacteroidaleメンバーの浸潤とtransformationは相関。
浸潤と発現型rescueは食事依存的で、飽和脂肪酸米国摂取量下位3分位、果物・野菜上位3分位の食事に相当した場合に生じる。しかし、飽和脂肪酸上位3分位、果物・野菜下位3分位の食事相当では生じない。
これらの結果、食事と微生物の、伝播性・修正性相互作用は、ホストのbiologyに影響を与える。
肥満は大規模社会ネットワークを通じて“感染”し広がる 2007年 07月 26日
0 件のコメント:
コメントを投稿