2013年9月17日火曜日

コリンエステラーゼ阻害剤やメマンチンのMCIへの効果エビデンスありません

軽度認知障害、MCIを、軽度認知症と訳しているところもある。意図的なのかわからないが、過剰投薬につながる誤訳

営業活動が狭まれてるためか、MRたちの製品紹介に関してだましの手口が巧妙化していると感じることが多い。特に認知症薬剤と骨粗鬆症薬剤、OAB、機能的胃腸症などの製薬会社の宣伝・・・異常なのが多くなったなぁ。直接生命と関わらない薬剤ということを無視して、異常な宣伝を行う連中(e.g.  【骨粗鬆症診療】企業人としては正しいのかもしれないが、医療関係に関わってほしくない医療情報担当者 )


Efficacy and safety of cognitive enhancers for patients with mild cognitive impairment: a systematic review and meta-analysis
Andrea C. Tricco, et. al.
First published September 16, 2013, doi: 10.1503/cmaj.130451
CMAJ September 16, 2013 cmaj.130451 


cognitive enhancerという過剰宣伝薬剤、コリンエステラーゼ阻害剤・メマンチンは、認知症治療薬剤として使用認可されているが、MCIへの効果は現時点で不明。有効性・安全性のシステマティックレビュー記事
15554タイトル、1384フルテキスト記事をスクリーン師、8つのRCt、3つの会社関連の報告

Cognitive enhanceは、認知機能への効果有意差認めず
・Mini–Mental State Examination: 3 randomized clinical trials [RCTs], mean difference [MD] 0.14, 95% 信頼区間 [CI] –0.22 to 0.50
・Alzheimer's Disease Assessment Scale — cognition subscale: 3 RCTs, standardized MD –0.07, 95% CI–0.16 to 0.01])
・機能 (Alzheimer's Disease Cooperative Study activities of daily living inventory: 2 RCTs, MD 0.30, 95% CI –0.26 to 0.86) 
Cognitive enhancerは吐気、下痢、嘔吐に関してプラシーボより高リスク。



直接生命に関わらない薬剤が多く出現している。骨粗鬆症薬剤とか、認知症関連薬剤などは特にマーケット規模が大きいわりに、真の効果に疑問をもつ。
「あんた、認知機能に問題があるからアリセプトだしとくね」、とか、「骨粗鬆症だから骨粗鬆症の薬出すね」とか、日本だけじゃなく世界中でやられていると思うと・・・
認知症診断根拠や骨粗鬆症診断根拠をレセプト必須にすれば過剰投薬制限できると思うのだが・・行政のやる気次第

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note