入院症例での医療過誤の高インパクトの背後で、外来状況に置ける医療過誤のデータ蓄積、啓発により、特に、プライマリケアでの状況において、医療過誤とその訴えが今その重要性を増している。
2005年1月から5年間のマサチューセッツ州の2つの医療過誤キャリアのクローズド・データの後顧的解析。2つの保険者データをstandardized taxonomyを用いた協調。551の訴訟があり、その解析をおこなったもの
外来での医療過誤は、入院状況のそれに比べ、目立たないが、プライマリケア・レベルでは診断面での訴えが多い。特に、がんの見逃し。
プライマリケアでは、訴えの内容がありふれたものであり、それから診断困難なことが多い難しさがある。
Primary Care Closed Claims Experience of Massachusetts Malpractice Insurers
Gordon D. Schiff, et. al.
JAMA Intern Med. Published online September 30, 2013. doi:10.1001/jamainternmed.2013.11070
5年間、7224の医療過誤訴えのうち、551(7.7%)がプライマリ部門
過誤訴訟分野は、診断が72.1%(397例)、 薬物 12.3%(68例)、 他の医療 7.4%(41例)、コミュニケーション 2.7%(15例)。
診断について最も多いものは、がん(190例)、心臓(43例)、血管(27)、感染(22)、卒中(6)
プライマリケア・ケースでは、非GP医療過誤訴訟に比べ、決着しやすく (35.2% vs 20.5%) 、告訴側評決となりやすい (1.6% vs 0.9%) (P < .001)
プライマリケアは訴訟されにくく、医療過誤に最も遠い存在などと決して考えてはいけませんぞ・・・特に、今から専門分野を決める、若い先生方。
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