ある種の介入のリスク・ベネフィット比較は、やはり、プラシーボでなければならないだろう。最近はやりのインチキは、プラシーボ比較でなく、より効果の無いと考えられる対照介入もしくは有害性が少ないだろうという対照介入との比較。
経口結合型ウマエストロゲン(経口CEEs)と経口エストラジオール比較
しかも、観察研究
経口CEEs使用は、静脈血栓リスク高く、心筋梗塞発症との関連性があるという結論
Lower Risk of Cardiovascular Events in Postmenopausal Women Taking Oral Estradiol Compared With Oral Conjugated Equine Estrogens
Nicholas L. Smith, et. al.
JAMA Intern Med. Published online September 30, 2013. doi:10.1001/jamainternmed.2013.11074
補正解析にて、現行経口CEEs使用は、現行経口エストラジオールと比べ、静脈血栓リスク増加と関連 (オッズ比, 2.08; 95% CI, 1.02-4.27; P = .045)
心筋梗塞を統計学的有意差に至らないものの、リスク増加の可能性 (odds ratio, 1.87; 95% CI, 0.91-3.84; P = .09)
虚血性卒中リスク増加とは相関せず (odds ratio, 1.13; 95% CI, 0.55-2.31; P = .74)
140の対照者あいだで、エストラジオール使用に比べ、endogenous thrombin potential–based normalized activated protein C sensitivity ratio増加し、強い血栓痙性作用を示唆する。
エストロゲン単独投与やエストロゲン・黄体ホルモン周期的投与などの使用方法不明。
なにより、プラシーボ比較でないため、経口エストラジオール投与の安全性を担保する報告ではない。
こういう報告をミスリードに使う、医療関係者が多く・・・今後、取り扱いに注意すべき報告として記録する
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