2013年10月22日火曜日

米国PSTFシステマティックレビュー:認知症早期発見目的検診のベネフィット明らかでない ・・・ 早期発見しても治療がなければ意味がない

 日本の厚生行政って馬鹿が作ってるとしか思えない。
 「早期発見=全て善」、「予防・検診やスクリーニングは全てベネフィットあり」という固着した思想しか持たないため、様々な弊害を生じている。

 認知症に関しても、そういうワンパターンの思想が、アホ政治家や糞役人や馬鹿メディアだけなじゃく、一般国民にもはびこり固着してる。


 認知障害スクリーニングのための簡易検査は認知症発見には役立つが、意思決定には役割を果たさない。現時点では、患者の早期介入や治療による改善効果が明らかでないという米国PSTF報告。

 現時点では、薬剤や介護者介入などの治療介入のベネフィットが少なく、いくら早く見つけても、意味がないというわけである。



Screening for Cognitive Impairment in Older Adults: A Systematic Review for the U.S. Preventive Services Task Force
Ann Intern Med. Published online 22 October 2013 doi:10.7326/0003-4819-159-9-201311050-00730


Mini-Mental State Examination (k = 25)はもっとも研究された方法だが、コスト無しという訳ではない。

Clock Drawing Test (k = 7)、 Mini-Cog (k = 4)、 Memory Impairment Screen (k = 5)、Abbreviated Mental Test (k = 4)、 Short Portable Mental Status Questionnaire (k = 4)、 Free and Cued Selective Reminding Test (k = 2)、 7-Minute Screen (k = 2)、 Informant Questionnaire on Cognitive Decline in the Elderly (k = 5)が代わりに使われるinstrumentである。

アルツハイマー病への米国FDA承認薬剤 (k = 58)と、介護者による介入(k = 59)では、患者や介護者への臨床的有益性明確でない程度の小さなベネフィットしかない。
このベネフィットの少なさは、薬剤副作用によることでも生じ、そして、介護者介入にl間してはその利用が難しいことによることで生じる。

見込みはあるが、認知機能刺激 (k = 6) や運動 (k = 10)も、軽症・中等度認知症・MCIに対してエビデンス限定されている。


製薬会社にだまされるな!・・・臨床的意味がないが統計的有意差のある効果;製薬会社の経営上意味はあるが利用者には意味が少ない効果; 製薬会社まるがかえ大学教授たちや認知症専門家には意味があるが利用者には臨床的意義の少ない効果

メタアナリシス:全般的認知機能へのACheEIとメマンチン効果
Meta-analyses of effects of AChEIs and memantime on global cognitive function, measured by the ADAS-cog.






Meta-analyses of effects of AChEIs and memantime on withdrawals due to adverse events.

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note