2014年1月4日土曜日

白人では、血液型によりARDSリスク増加関連性有り


ABO血液型を決定する glycosyltransferases catalyze antigen(糖転移酵素触媒抗原)は、様々なグリカン、糖蛋白に影響を与える。
AおよびB抗原は、それぞれAおよびB転移酵素によって触媒される化学反応により生合成されます。但し、酵素反応の共通の受容基質であるH抗原は、また別 の糖転移酵素(α1-2 fucosyltransferase)によって触媒される化学反応により生合成されます。一般的に言って、複合オリゴ糖構造は単一の酵素による反応より もむしろ複数の糖転移酵素によって触媒される一連の反応によって合成されます。;参考 https://sites.google.com/site/abobloodgroup/47.2

血液型Aは、血管疾患リスク増加と関連し、炎症や血管内皮と関連する様々な循環血中蛋白濃度と関連する。重大外傷及び重症敗血症患者におけるARDSのABO血液型との関連性を検討


この検討では、白人特有で黒人には見られない、血液型AとARDSリスク増加の関連性が見られた


ABO Blood Type A is Associated with Increased Risk of Acute Respiratory Distress Syndrome in Caucasians Following both Major Trauma and Severe Sepsis
John P. Reilly, et. al.
Chest. 2014. doi:10.1378/chest.13-1962

都市部3次救急、レベル1外傷センター前向きコホート

外傷患者732名中、ARDS発症 197(27%)
 血液型Aは、白人でのARDSリスク増加と関連 (37% vs. 24%, 補正オッズ比(OR) 1.88, 95% 信頼区間 (CI) 1.14,3.12, p=0.014),
しかしアフリカ系アメリカ人では 関連せず (補正OR 0.61, 95% CI 0.33,1.13, p=0.114)


 重症敗血症 976名 のうち、ARDS発症 222(23%)
 血液型Aは、白人でのARDS発症リスク増加と関連 (31% vs. 21%, 補正 OR 1.67, 95% CI 1.08,2.59, p=0.021)、しかし、アフリカ系アメリカ人では関連せず (補正OR 1.17, 95% CI 0.59,2.33, p=0.652)

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