2014年1月27日月曜日

卒中:近赤外線治療トライアル失敗 ・・・こっそりと関連会社倒産

トライアルも、製品上梓できなければ、そのコスト回収できず、ネガティブな結果は公表されない。これもトライアル結果のバイアスの元となる。


MedPage: http://www.medpagetoday.com/Neurology/GeneralNeurology/43985

赤外線治療:Infrared light therapyってのは、合法・非合法問わず、日本で普及してしまっている。米国では近赤外線レーザー治療(NILT)が市販化され、カイロプラクティックで用いられている。しかしながら、エビデンスはほぼin vitroデータに限定され、臨床的エビデンスは極めて乏しい。可視領域近傍の 700-nm付近波長電磁波照射は多く試みられてきた。熱産生だけでなく、ミトコンドリアのATP合成、脳内ニューロンのエネルギー代謝への障害へのカウンターパートを狙った治療法である。

経頭蓋近赤外線レーザー治療の2つの大規模治験、虚血性卒中へのトライアルは失敗のうち終わり、スポンサーは倒産。

NEST-1という最初のpII研究は、急性虚血性卒中24時間内を対照にして、機能測定改善(mRankinスコア改善 59% vs 44%)

さらにpIIIトライアル、NEST-II開始し、2年後mRaskinスコア改善、1千名ほどを対象に治験開始。PhotoThera社のコンサルタントである、Lapchakは、トライアルの無益性で断念とした。

 
遠赤外線治療は、筋骨格系疼痛に対し、熱源として、そのの適用承認されている。いわゆる一時しのぎの疼痛効果のみが認められている訳だ。ところが、非疼痛症状への効果を詠い、利用者・患者をだます使い方を行っている臨床医やカイロプラクティックが存在する。非合法的とも一部では考えられる。アルツハイマー、脳外傷、パーキンソン、認知症などへの治療とさえ述べてるベンダーも存在する。


理学療法を英語変換すれば、physical therapy
物理療法を英語変換すれば、physical therapy
物理療法をwiki検索すれば、「物理的方法で治療を行う理学療法の一種」と書かれる。
その物理療法の一つに、温熱療法が存在し、「鎮痛効果・回復効果」とある
「回復効果」のエビデンス示せないのに、温熱療法に回復効果が存在すると記載するのは詐欺・・・


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