2014年1月7日火曜日

HPV(子宮頸がん)ワクチンを妨害する要因のシステマティック・レビュー

 前に記載したが、基本的にワクチン行政に疎いくせに情緒的に施策をごり押しした結果、ワクチン行政が正しく行われなくなってしまう事例となった「子宮頸がんワクチン」行政

 この国では、「ワクチン接種禍」というキャンペーンにより、ワクチン“乳児大腿四頭筋短縮症/大腿四頭筋萎縮症”後遺症問題以来、反行政プロパガンダに用いられてしまっている。これには(比較的行政より報道をくりかえす傾向のある)読売・日経なども関与していた(る)。毎日・朝日は昔からどうしようもないが・・・。ところが、子宮頸がんワクチンに関しては例外と思える、肯定的スタンスを各新聞とっていた。が、一転・・・


 この国の障壁はさておき・・・


 HPVワクチンを妨害する要因のシステマティック・レビュー

医療専門家・両親が、性的活動盛んになる前にHPVワクチン接種することの重要性を確認することが重要。医療専門家は、両親や被接種者の子供にHPVを推奨し続けることのベネフィットは明らか。医療機関と関わるとき、医療機関は、その努力を行うことで、HPVワクチン機会を逸することを提言。さらに、住民内のサブグループ単位で特異的努力も必要だろう。ワクチンのシステムレベルの障壁に着眼し、HPVワクチン受容性を増加させる努力が必要・・・という趣旨の結論


Barriers to human papillomavirus vaccination among us adolescents: A systematic review of the literature"
Holman DM, et al
JAMA Pediatr 2014; 168(1): 76-82. 

・経済的関心、親の態度/関心を医療専門家たちはその理由としている
・親は、ワクチン前の情報提供をより多く欲している
・親の関心は、性行為でのワクチンの有効性、HPV感染のリスクの自覚の低さ、社会的影響、イレギュラーな予防ケア、ワクチンのコストなどが共通する寄与障壁であった


子供が男の子の場合、直接のベネフィットが自覚できないため、ワクチンを受け無いと述べてる親が一定数いる。


医療専門家推奨に同意する親が、子供のワクチン接種意思決定にとって最も重要な要素である。


麻疹ワクチンがそうであったように、 反ワクチン運動による弊害
これと同じように、反子宮頸がんワクチン運動の弊害は、10年後以降明らかになるはず・・・かれらはその責任を負うだろうか?麻疹に関する態度と同様、黙りだろう。


0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note