2014年2月7日金曜日

State of the Art : 神経障害性疼痛

人騒がせな、リリカやサインバルタのDTC広告でおなじみの、Neuropathic pain:神経障害性疼痛

Neuropathic pain: mechanisms and their clinical implications
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f7656 (Published 5 February 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:f7656
 【要約・直訳】
 末梢から中枢神経への外傷は、神経障害性疼痛の原因となる侵害受容系内のニューロンの不適合性変化をもたらす。急性疼痛と異なり、慢性神経障害性疼痛は、それ自体が疾患であり、個別的、発展的意味合いに寄与しない。
神経障害性疼痛に関わる無数のメカニズムは、非神経障害性疼痛と他の神経学的病態ともかなりオーバーラップしていると思われる。
 疼痛のメカニズムに基づく治療は広く受け入れられているが、それは疼痛原因や経験に基づくというより、理論により広く行われている。このパラダイムが、臨床の場で導入困難となっている。

臨床症状発症前モデルにおいて、侵害受容的検査から「ヒトの疼痛」を区別可能な、慢性疼痛の異なるメカニズムの程度、感情-動機付け要素により、神経障害性疼痛が形成される。このため、医学的問題であり、社会経済的問題として考慮されなければならない。

【治療のためのメカニズムのまとめ】
  • 定義
  •  研究方法
  • 生理・分類
  • 感情的側面vs生理学的側面
  • 末梢性メカニズム(sensitization、イオンチャンネル、発現switch、感覚脱失・側副神経発芽)
  • 交感神経性維持疼痛
  • 脊髄メカニズム
  • 脊髄グルタミン作動性調整
  • glia活性化、催炎症性サイトカイン
  • 脊髄上位メカニズム
  • Disinhibition:脊髄レベル、脊髄上位レベル
  • 神経障害性vs侵害受容性疼痛:異なる病気 or 連続的疾患?
  • 新しい治療法


パラダイムシフトになっている神経障害性疼痛、臨床医として充分な勉強が必要なようだ。単に、批判するだけで無く・・・

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