2014年2月18日火曜日

USPSTF:一般住民無症状対象の無症候性頸部頸動脈狭窄・閉塞の検査は行うべきでない

USPSTF [米国予防医療専門委員会]の推奨原案


U.S. Preventive Services Task Force Opportunities for Public Comment
Screening for Carotid Artery Stenosis: U.S. Preventive Services Task Force Recommendation Statement
DRAFT
Summary of Recommendation and Evidence
http://www.uspreventiveservicestaskforce.org/draftrec3.htm


一般住民無症状対象、無症候性頸部頸動脈狭窄・閉塞の検査は、すべきでない、という原案


無症状頸動脈狭窄検診への有害性が中等度の信頼性として示されたとの報告。2007年task forceと一致した内容である。いくつかの要素がこの推奨に寄与しており、一般住民の頸動脈狭窄頻度は少なく、1%以下である。狭窄が存在しても卒中のトリガーになることは少なく、問題症例同定の有益なツールとはなり得ない。ツールは、デュプレックス超音波検査法(リアルタイム超音波画像とパルスドップラー合成)であるが、正確性はかなり高いが、偽陽性があり、フォローアップ検査として不適切。頸動脈狭窄リスクより高い患者のピックアップに信頼性がなく、また、狭窄確認したとしても、切除術やステントなどのベネフィット限定されている。 1年間に1%以下の頸動脈狭窄では、薬物治療と同程度という、無症状頸動脈狭窄トライアルの結果。
USPSTFは、CREST-2トライアルにて手術・ステントと、現行薬物治療のベネフィットに着眼、インターベンション+強化薬物治療 vs 強化薬物治療との比較を試み。task forceによると、どちらが有益かのエビデンスはないとのこと。
http://www.medpagetoday.com/Cardiology/Strokes/44344 




無症候性頸部頸動脈狭窄・閉塞
中等度ないし軽度の無症候性頸動脈狭窄に対しては、動脈硬化リスクファクター の管理と必要に応じての抗血小板療法を含む内科的加療が勧められる(グレードC1)。頸動脈内膜剥離術および経皮的血管形成術/ステント留置術などの血行再建術を行うことについて十分な科学的根拠はない(グレードC1)
http://www.jsts.gr.jp/guideline/227_229.pdf 


「超音波による大動脈・末梢動脈病変の標準的評価法(案)」
https://www.jsum.or.jp/committee/diagnostic/pdf/39-2_1.pdf

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note