2014年3月18日火曜日

三次喫煙(THS):ヒト細胞DNA損傷をもたらす → 発がん可能性など

セカンドハンドスモークにはない、長期的存在故に影響をもたらす、サードハンドスモーク独特の毒性機序が示された。


Wiki
「三次喫煙」(third-hand smoke) という言葉は、ダナ・ファーバー癌研究所によって作りだされた新語であり二次喫煙」が終わった後の喫煙を指す。喫煙者が自身の肺に吸い込む「一次喫煙」(first-hand smoke) に対して、喫煙者が吐き出した煙や保持するタバコの先から立ち上る煙などが大気を経由して他人に吸入されることが「二次喫煙」(second-hand smoke) である。三次喫煙は、受動喫煙が終わった後も表面上にまだ残る有害物質を吸入することである



NNA(4-(Methylnitrosamino)-4-(3-pyridyl)-butanal)は、DNAと接触して発がん性化学物質を形成する、NNK 4-(methylnitrosamino)-1-(3-pyridyl)-1-butanone))は、DNAをbreak-downする。DNAへのダメージは、脂肪増生となり、がん性腫瘍形成となる。


Thirdhand smoke causes DNA damage in human cells
Bo Hang et. al.
Mutagenesis (2013) 28 (4): 381-391.

THSは高リスクであることが最近報告されはじめた。エビデンスとして、屋内環境で広がることが知られているが、の遺伝子毒性可能性、特に、リスク評価意義側面として現実的には検証されてなかった。THSの重大な特性は年齢と共に科学的なtransformationが示され、屋内環境NO(HONO)と反応する吸収されたニコチンによりタバコ特異的ニトロソアミン(TSNAs)、例えば、4−(メチルニトロソアミノ)−4−(3−ピリジル)(NNA)と、4-(メチルニトロソアミノ)−1−(3−ピリヂル)-1 - ブタノン(NNK)を形成する。 
2つのin vitroアッセイで、ヒトセルライン上のTHSの遺伝子毒性評価

THSは研究室システムにて、短期(急性)−及び長期(慢性)暴露を形成。液状クロマトグラフィー・タンデム・スペクトロメトリー解析にて、セルロース器質へしみこましたTHS抽出TSNAsと通常のタバコアルカロイドを定量化。
ヒトHepG2細胞にTHS急性・慢性暴露させ、24時間後alkaline Comet asseyでDNAストランドのbrakeが有意に増加。NNA単独暴露細胞培養にて、有意に、DNA損傷高レベル示された。NNAはセカンドハンド喫煙からのフレッシュな状況では見られず。喫煙がなされた後、HONOとニコチンは長く反応し、THSで合成されるTSNAが主に形成される。
long amplicon-定量PCRアッセイ定量化にて、未処置細胞に比較して、慢性THS24時間暴露後のヒト培養細胞のhypoxanthine phosphoribosyltransferase 1 (HPRT) とpolymerase β (POLB) geneのoxidative DNA傷害レベル定量的に有意に高値となる、このことで、THS暴露が酸化ストレス増加と関連し、HTS-媒介毒性に関して重要な寄与要素であることが示された。

THSがヒト細胞ラインでのgenotoxicに働くことを示した最初の研究。



田舎のタクシー乗ると、タバコの匂いぷんぷん!

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note