2014年4月11日金曜日

NEDICES研究:認知症無し高齢者の急激な認知機能減少とがん死亡率の関連性 ;認知機能低下ほど癌になりにくい!

37−MMSEを3年ほど2回測定し、認知機能減衰程度が激しい場合、最大3分位で、他の2分位にくらべ、Cox比例ハザードモデル補正ハザード比は、低下する。





Faster cognitive decline in elders without dementia and decreased risk of cancer mortality
NEDICES Study
Julián Benito-León, et. al.
Published online before print April 9, 2014, doi: 10.1212/WNL.0000000000000350
Neurology 10.1212/WNL.0000000000000350

総数1003名(38.2%)死亡、37−MMSE 変化最大3分位では339(33.8%)、残りの3分位では664(66.2%)
癌は、変化最大3分位群で20.6%、残りで28.6%


非補正Coxモデルにて、がん死亡率ハザード比は、最大3分位は、他3分位区分と比較し0.75(p=0.04)

住民統計要素・合併症を広く補正したCoxモデルにて、がん死亡率ハザード比は、最大3分位で、 0.70 (p=0.01)

機序は不明だが、神経変性プロセスである制御不能細胞内destrcution(認知機能低下)と、がんのプロセスである制御不能細胞増殖という側面が、この現象の説明になるのかもしれないという・・・明確でない説明のみ。

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