2014年4月17日木曜日

慢性PTSD治療に関してケタミン静注有効

以前の報告
ケタミンのうつに対する迅速改善効果が以前から報告され、改善は数時間以内に明らかになり、週単位・月単位効果が継続することが示されていた。しかし、この研究の知見では、それほど長く続くことはなく7-10日間程度の効果であった。
ケタミン:うつに対し迅速な治療効果 2012/10/06

 今回、慢性PTSD治療に関してケタミン静注有効性の報告



Efficacy of Intravenous Ketamine for Treatment of Chronic Posttraumatic Stress DisorderA Randomized Clinical Trial
Adriana Feder,et. al.
JAMA Psychiatry. Published online April 16, 2014. doi:10.1001/jamapsychiatry.2014.62 
概念検証ランダム化二重盲験交差トライアル:1ヶ所での検証
広告招集慢性PTSD41名

介入:ケタミン塩酸塩(0.5mg/kg)とミダゾラム(0.045mg/kg)


プライマリアウトカム測定は、PTSD症状重症度( Impact of Event Scale–Revised. Secondary outcome measure)
セカンダリアウトカム測定は、Montgomery-Asberg Depression Rating Scale、Clinical Global Impression–Severity and –Improvement scaleと、副事象(  Clinician-Administered Dissociative States Scale、Brief Psychiatric Rating Scale、Young Mania Rating Scale)


ケタミン投与は、ミダゾラム注射に比較して、PTSD症状重症度を有意かつ急激減少と関連;注射24時間   (mean difference in Impact of Event Scale–Revised score, 12.7 [95% CI, 2.5-22.8]; P = .02)


ケタミン治療後PTSD症状の大幅減少は、交差試験時、初期解析時共に明確で、この効果はベースライン及び24時間うつ症状重症度補正後も変化無し


ケタミンは合併うつ症状減少及び全般臨床所見改善と関連する。ケタミンは、臨床的明確な持続性dissociative symptom(解離症状)を示さず耐用性良好。 




 

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