2014年5月15日木曜日

2つのスタチン副作用関連論文撤回へ・・・BMJ

洋の東西を問わず、論文の質の問題が発生というか、常態してるわけで、まぁ論文というのは嘘と思ってみなきゃならない。それは、複数権威者のステートメントも含め・・・



Adverse effects of statins

BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g3306 (Published 15 May 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g3306

BMJの2つの記事の著者等が、スタチン副作用についてのステートメントを撤回
先行出版内容の不正確な引用、それによるスタチン副作用発生率過剰記載のための撤回


この話題で興味深いのは、薬効でなく、副作用の側面の研究。
薬剤副作用の報告も、そのマーケットは大きいほど、メジャージャーナルに取り上げられやすくなるので、overstatement傾向も・・・
(薬害なんたら たちが、昔からやってる手法。それに反ワクチン運動家も・・・)

スタチン周辺は、カルキュレーターゲート・ラゲート問題など 特に、騒がしい。


報道:
http://www.forbes.com/sites/larryhusten/2014/05/14/bmj-articles-critical-of-statins-provoke-kerfuffle/


John Abramson(Harvard Medical School)による論文では、スタチンベネフィットは、従来記載より少なく、リスクが大きいとのべており、副作用リスクを約18%、20%とした。
Should people at low risk of cardiovascular disease take a statin? BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f6123 (Published 22 October 2013) Cite this as: BMJ 2013;347:f6123

2つめの論文は、同じ週で、Asee Malhotra(Croydon University Hospital in London ) の報告で、飽和脂肪酸の心血管疾患への役割で、スタチン服用の20%で、持続不能の副作用ありという報告。

Saturated fat is not the major issue BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f6340 (Published 22 October 2013) Cite this as: BMJ 2013;347:f6340


Godlee F "Adverse effects of statins: the BMJ and authors withdraw statements that adverse events occur in 18-20% of patients" BMJ 2014; 348: 11.



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