ALSに対する、経腸栄養推奨に関するガイドライン、コンセンサスは存在しない。
BMIと生存率に関して、BMI 18.5未満なら生存率短く、BMI 30-35なら 疾患進展予防的で生存率改善という報告がある。また、ALSモデルである、SOD1マウスでは、カロリー濃厚な高脂肪は体重増加、疾患進展抑制的に働く。
その検証としてのpIIトライアル
ALS症例への、経腸高カロリーは、安全で、生存への好効果をもたらす。
Hypercaloric enteral nutrition in patients with amyotrophic lateral sclerosis: a randomised, double-blind, placebo-controlled phase 2 trial
Anne-Marie Wills et. al.
The Lancet, Volume 383, Issue 9934, Pages 2065 - 2072, 14 June 2014
トライアルとしては、最終的に、推定エネルギー必要量の125%4ヶ月介入群に栄養負荷。
・等カロリーチューブ栄養(対照群)
・高炭水化物高カロリー(HC/HC)
・高脂肪高カロリー(HF/HC)
2009年12月14日から、2012年11月2日、24名を被検(対照 6、HC/HC 8、HF/HC 6名)
介入前離脱、それぞれ1、1、2
HC/HCは他の2群に比べ総副事象イベント減少(HC/HC 23、 対照 42、 HF/HC 48、全体、 p= 0.05、 HC/HC vs 対照 p=0.06)、対照群より有意に副作用少ない( 0 vs 9, p=0.0005。
副事象イベントによる中止、HC/HC群で少ない( HC/HC群 0/8 :0% vs 対照群 3/6)
フォローアップ5ヶ月内死亡は、HC/HC群 0/9 vs 対照群 3/7(43%) (log-rank p=0·03)
HF/HC群と対照群では、副事象イベント、耐用性、死亡、疾患進展では有意な差を認めず
2014年6月17日火曜日
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