さらに、炎症性マーカーを改善する。ただし、減量との併用がのぞましい。
"CPAP versus oxygen in obstructive sleep apnea"
Gottlieb DJ, et al
N Engl J Med 2014; 370: 2276-2285.
HeartBEAT trial、OSA(閉塞型無呼吸)において、心血管疾患リスク状態にあるpopulationにて、CPAPは、酸素投与法より2.8mmHgほど平均動脈圧を減少させる。
"CPAP, weight loss, or both for obstructive sleep apnea"
:Chirinos JA, et al
N Engl J Med 2014; 265-2275.
CRP高値肥満患者の二次トライアルにて、CPAPは、減量やその2つの組み合わせと同等の炎症マーカー減少もたらすが、CPAP+減量にてインスリン抵抗性、TG、血圧値においてはベスト
エディトリアル:
"Cardiovascular morbidity and obstructive sleep apnea"
Basner RC
N Engl J Med 2014; 370: 2339-2341.
最近に気になること
日本では、睡眠時無呼吸症候群の臨床普及はつい最近のことで、臨床家自体の経験は総じて浅い。故に、テレビなどで解説する医師たちの知識不足が目立 つ。妙に突然死を強調したり、薤による気道閉塞を強調して本来の動的上気道閉塞の意味を理解してない解説がほとんど。超肥満では閉塞型無呼吸がかえって減 少する理由や、中年・男性に特に頻度高い理由を考えれば自明なのに・・・閉塞型無呼吸の前提は強い吸気が必要。故に、閉塞型無呼吸による突然死は通常あり えないし、高齢者や超肥満者のうち吸気パワーの少ない症例では動的気道閉塞がよわまり、その程度は軽減する。
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