2014年8月5日火曜日

CKD:厳しい血圧コントロールによる死亡率増加の可能性

CKD患者への厳格な血圧コントロールの影響

本邦の2014年高血圧ガイドライン(JSH)では、血圧治療開始・コントロール目標 130/80未満だが・・・果たして妥当か?


Observational Modeling of Strict vs Conventional Blood Pressure Control in Patients With Chronic Kidney Disease
Csaba P. Kovesdy, et. al.
JAMA Intern Med. Published online August 04, 2014. doi:10.1001/jamainternmed.2014.3279


Historical cohort study using a nationwide cohort of US veterans with prevalent CKD


推定糸球体濾過率 60ml/min/1.73m 2未満

厳格なコントロールを、収縮期血圧 120 未満 vs 120−139 mm Hgとして propensity score解析


全原因死亡率を、log-rank test 、Cox比例ハザードモデル

CKD 65万1749名 のデータベース、検討クライテリア合致7万7765名
厳格コントロール(<収縮期血圧 120 mm Hg) 5760名、 穏当なコントロール(120 - 139 mm Hg) 72005名

フォローアップ平均 6.0年間、 1万9517名死亡

厳格群死亡数 2380   (death rate, 80.9/1000 patient-years [95% CI, 77.7-84.2/1000 patient-years])
穏当群死亡数 17 137  (death rate, 41.8/1000 patient-years [95% CI, 41.2-42.4/1000 patient-years];  p < 0 .001)


厳格コントロール vs 穏当コントロール の 死亡率ハザード は、1.70 (95% CI 1.68 - 1.78 ) ; propensity score補正

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