2014年8月7日木曜日

クロイツフェルト・ヤコブ病診断のための鼻ブラッシング試料RT-QulC 感度8割、特異度10割

予備的研究とのことだが、クロイツフェルト・ヤコブ病診断のための、鼻ブラッシング試料によるreal-time quaking-induced conversion (RT-QuIC)は、脳脊髄液のそれと同等以上のパフォーマンスを示す。

A Test for Creutzfeldt–Jakob Disease Using Nasal Brushings
Christina D. Orrú, et. al.
N Engl J Med 2014; 371:519-529August 7, 2014DOI: 10.1056/NEJMoa1315200


スポラディックなクロイツフェルト・ヤコブ病診断のための、real-time quaking-induced conversion (RT-QuIC)による脳脊髄液のprion protein (PrPCJD)検査の感度は80-90%


鼻ブラッシングによるRT-QulC解析の正確性検討



鼻ブラッシング試料回収RT-QuIC assay陽性
クロイツフェルト・ヤコブ病 30/31
probalbe症例 13/14
inherited クロイツフェルト・ヤコブ病 2/2

クロイツフェルト・ヤコブ病なし 陰性 43/43


クロイツフェルト・ヤコブ病診断のためのこの検査
感度: 97% (95% 信頼区間 [CI], 82 to 100)
特異度: 100% (95% CI, 90 to 100)


同じグループでの脊髄液試料比較で、感度  77% (95% CI, 57 to 89) 、特異度 100% (95% CI, 90 to 100).

鼻ブラッシング試料 RT-QuIC は、脳脊髄液試料より、より強力で、反応が早い。

105~107 prion seeds含まれ、脳脊髄液よりlogs10数オーダーの濃度の違いがある。

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