今年の高血圧ガイドラインでは、家庭血圧測定値が管理上主軸である。一歩踏み込んで、家庭血圧・自己モニタリング、そして、降圧剤自己補正
高血圧患者の血圧値低下に役立つことが示されているが、高リスク群でのデータが無かったとのこと。
自己モニタリング・自己タイトレーションの心血管疾患、糖尿病、CKD患者での収縮期血圧への影響を552名のプライマリケア・盲目化・ランダム化トライアル
Effect of Self-monitoring and Medication Self-titration on Systolic Blood Pressure in Hypertensive Patients at High Risk of Cardiovascular Disease
The TASMIN-SR Randomized Clinical Trial
Richard J. McManus, et. al.
JAMA. 2014;312(8):799-808. doi:10.1001/jama.2014.10057
59UKプライマリケア治療130/80水銀柱以上の卒中、冠動脈疾患、糖尿病、CKD病歴を有する患者
自己モニタリング・自己補正は 家庭内125/75mm水銀柱、診察室 130/80mm水銀柱をターゲットとする
プライマリアウトカムは、12ヶ月後収縮期血圧の差
プライマリアウトカムデータは、450名(81%)を分析。
ベースライン平均血圧 介入群 143.1/80.5 vs 対照群 143.6/79.5 mm水銀柱
12ヶ月時点で、平均血圧
介入群 128.2/73.8 vs 対照群 137.8/75.3 mm水銀柱
ベースライン血圧補正後の差分 収縮期血圧 9.2 mm 水銀柱 (95% CI, 5.7-12.7) 、拡張期血圧 3.4 mm 水銀柱 (95% CI, 1.8-5.0)
データ値欠損多変量imputationでも同様で、ベースラインでは 143.5 vs 144.2/79.9、12ヶ月後 128.6/73.6 vs 138.2/76.4
差分平均 収縮期 8.8 (95%CI、 4.9-12.7)、拡張期 3.1 (95% CI、 0.7-5.5) mm水銀柱。
サブグループ全てで、超過副事象無く、比較可能。
患者自身、ときには医者自体が、その目的を間違えてるなぁと思うことがある。高血圧管理の主目標は心血管疾患合併症リスクの減少であるのに、「肩こり」や「頭痛」を高血圧の合併症と勘違いし勝手に増量したり、薬の飲み合わせが喧伝されてるため、「かぜ薬飲んだから、血圧の薬はやめてた」とのたまわれることがある。
まぁ上記治験ではさすがに、高血圧治療のインストラクションされてるとは思うが・・・
表面的に、自己管理だけでOKなんてされると・・・ 喘息のSMART療法はき違えの「好きなときに吸って」いうアホ医者がまたちまたに跋扈する。
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