2014年9月2日火曜日

無糖尿病・無CVD対象 RCT: 低炭水化物 vs  低脂肪食 ・・・ 動脈硬化指標でも優位性

1年間というスパンでは、低炭水化物ダイエットの優位性が、単に減量効果だけでなく、動脈硬化指標にも明らかになった。

"Effects of low-carbohydrate and low-fat diets: a randomized trial"
Bazzano L, et al
Ann Intern Med 2014; DOI:10.7326/M14-0180
http://annals.org/article.aspx?articleid=1900694

【被験者】臨床的心血管疾患・糖尿病無し148名男女

【介入】低炭水化物(40g/日未満) 、低脂肪(総エネルギー30%未満(飽和脂肪酸7%未満)

両群ともトライアル中規則正しい間隔で食事カウンセリング

【測定】体重、心血管リスク、食事構成データ収集(0、3、6、12週)


【結果】
低脂肪群:60名(82%完遂)
低炭水化物群:59名(79%完遂)


12ヶ月時点で、 
低炭水化物食群では、低脂肪食群に比べ 
体重減少著明 (変化量平均, −3.5 kg [95% CI, −5.6 to −1.4 kg]; P = 0.002) 
脂肪量減少(変化量平均, −1.5% [CI, −2.6% to −0.4%]; P = 0.011) 
総コレステロール/HDL比 (変化量平均, −0.44 [CI, −0.71 to −0.16]; P = 0.002) 
中性脂肪 (変化量平均, −0.16 mmol/L [−14.1 mg/dL] [CI, −0.31 to −0.01 mmol/L {−27.4 to −0.8 mg/dL}]; P = 0.038)  
以上減少


HDL (変化量平均, 0.18 mmol/L [7.0 mg/dL] [CI, 0.08 to 0.28 mmol/L {3.0 to 11.0 mg/dL}]; P < 0.001) 増加

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