2014年10月4日土曜日

痛風患者に於ける糖尿病発症の関連性は女性でも多大

英国・性別層別化マッチ化コホート研究( The Health Improvement Network (THIN))で、痛風患者での糖尿病発生率は。BMIのような要素で補正した場合、女性の方が高い。


痛風は尿酸増加と関連し、肥満、高血圧、メタボリックシンドローム、臨床的には心血管イベント、早死にと関連し、以前から男性においては、2型糖尿病発症リスク増加が報告されていた。


今回、むしろ女性の方がその影響が大きいことが判明した。


Independent impact of gout on the risk of diabetes mellitus among women and men: a population-based, BMI-matched cohort study
Rho Y, et al
Ann Rheum Dis 2014; DOI: 10.1136/annrheumdis-2014-205827.


35339名の痛風患者(男性72.4%、平均年齢 62.7歳)
痛風患者での糖尿病発症頻度  : 女性 10.1 男性 9.5 (1000人年)
vs 
137056名での非痛風患者では 5.6、 7.2(1000人年)

BMIマッチ化単変量・多変量ハザード比は、男性より女性で高い 
女性 1.71; 95% CI 1.51 to 1.93 vs 1.22; 95% CI 1.13 to 1.31 vs 男性 1.48; 95% CI 1.29 to 1.68 vs 1.15; 95% CI 1.06 to 1.24 (p values for interaction < 0.001 )

性差影響は年齢特異的サブグループ横断的に維持。




高齢者の発熱や全身消耗状態にからむ、結晶性関節炎は、女性でその頻度はかなり多いという印象をもってる。

だが、、私、60才未満の女性の痛風患者を診たことがない・・・  見逃してるんだろうか?


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