2014年10月23日木曜日

RFP感受性結核:ガチフロキサシンを含む4ヶ月間短期治療非劣性証明できず

再発率が多いってのが一番気にかかかる。代替治療候補にすぎないのかな?


A Four-Month Gatifloxacin-Containing Regimen for Treating Tuberculosis
Corinne S. Merle, et. al.
for the OFLOTUB/Gatifloxacin for Tuberculosis Project
N Engl J Med 2014; 371:1588-1598October 23, 2014DOI: 10.1056/NEJMoa1315817



【背景】結核治療期間短縮化は症例管理・疾患制御上重大な改善要素。今回の第三相試験は、リファンピシン感受性結核症治療における、ガチフロキサシンを含む4ヶ月レジメンの有効性・安全性評価目的。

【方法】非劣性、ランダム化、オープン・ラベル、対照化トライアル
18-65歳の喀痰とマツ陽性、リファンピシン感受性ありの新規診断肺結核症(サブサハラアフリカ5カ国)
標準6ヶ月治療:EBを含む2ヶ月強化期間と、ガチフロキサシン400mg/日をEB強化期間処方の代わりとして4ヶ月レジメンの比較。

一次有効性エンドポイントは、アウトカム不良(治療失敗、再発、死亡、治療期間中脱落)を治療終了後24ヶ月時点で評価、非劣性協会は6%ポイントとし、国ごとの補正をする。

【結果】
総数1836名を、4ヶ月レジメン(治験群)と標準レジメン(対照群)に割り付け、ベースライン特性は群間でバランスが良い。

治療終了後24ヶ月時点で、アウトカム不良リスク補正後差分は、修正ITT下にて、実験群 21.0%、 対照群 17.2%で、3.5%ポイント(95%信頼区間、 -0.7 ~ 7.7)

国毎(ギニアの-5.4% ~ セネガルの 12.3%まで)、ベースラインの空洞存在 (P=0.04 for interaction)、BMI(P=0.10 for interaction)のheterogeneity存在

標準レジメンは、4ヶ月治療と比べ、治療期間中ドロップアウト率高く(5.0% vs 14.6%)、治療失敗率も多い(2.4% vs 1.7%)。しかし、再発率は低い(7.1% VS 14.6%)
QT間隔あるいは血糖異常に関して4ヶ月レジメンでリスク増加するエビデンス認めず

【結論】
一次有効性エンドポイントにおける4ヶ月レジメンの標準治療に対する非劣性は示せなかった (Funded by the Special Program for Research and Training in Tropical Diseases and others; ClinicalTrials.gov number, NCT00216385.)

0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note