肥満のスパイロメトリーは
・スパイロメトリーとしてFEV1、FVC、FERは正常
フローボリウムカーブで:RV近傍でtidal volume、
・FRC・拡散能は正常かやや増加
某呼吸器学会のおえらいさんは、スパイロメトリーを用いずに、COPD診断することに許容的だが・・・果たして良いのだろうか? 製薬会社を利するばかりで、社会的にも多大のコストとなると思うのだが・・・
Perseverant, non-indicated treatment of obese patients for obstructive lung disease
BMC Pulm Med. 2013; 13: 68.
正常な肺機能は喘息コントロール期あるいは非発作時も考えられるのかもしれないが・・・
FEV1/FVC<0.7という診断基準を満たさない症例での気道閉塞への薬物治療がかなり多いことが推定される。
肥満・体重過多患者は、COPDの誤診されやすいし、吸入薬剤のデ・エスカレーションもされがたい。
すなわち、処方継続のままになりやすい。
The Association of Weight With the Detection of Airflow Obstruction and Inhaled Treatment Among Patients With a Clinical Diagnosis of COPD
Bridget F. Collins, et. al.
Chest. 2014;146(6):1513-1520. doi:10.1378/chest.13-2759
COPD米国在郷軍人のコホートで、スパイロメトリー測定を行った事例。
スパイロメトリー上のAFO、 吸入治療のエスカレーション、デ・エスカレーション療法をスパイロメトリー施行前3ヶ月から、スパイロメトリー後9-12ヶ月間行われたものをアウトカムとした。
5493名の在郷軍人のうち52%でCOPDの臨床診断
airflow obstruction (AFO)、気流制限ありの患者の補正比率は、BMI増加毎、減少
AFOなしの患者では、薬物療法維持やるデ・エスカレーション療法の必要性は少ない
(正常体重 0.69 [95% CI, 0.64-0.73]、 過剰体重 0.62 [95% CI, 0.58-0.65; P = .014]、 肥満 0.60 [95% CI, 0.57-0.63; P = .001]))
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