2014年12月15日月曜日

ERS/ATS公式レビュー  : 慢性呼吸器疾患歩行試験の検査特性と標準化

6分間歩行距離試験は保険点数化されたが、いろいろ問題がある。酸素療法適応や酸素流量適応に限定された部分が最大の弊害。
他、医師施行でのみ許可とか、 30m幅がとれないため漸増式シャトルウォーキングを代替としたいがみとめられないとか・・・


ERS・ATS の 慢性呼吸器疾患歩行試験レビュー


An official systematic review of the European Respiratory Society/American Thoracic Society: measurement properties of field walking tests in chronic respiratory disease
ERJ December 1, 2014 vol. 44 no. 6 1447-1478
http://erj.ersjournals.com/content/44/6/1447.abstract


6分間歩行距離(6MWD)は、信頼性ある検査法(class内相関係数 0.82-0.99;7研究)
学習効果存在し、2度目の検査で距離が伸びる(差 26m、13研究)

信頼性はISWTとESWTで同程度、学習効果はISWTでも同様(差 20m、 6研究)


66MWDは、肺機能 (r=0.10–0.59)より、ピーク運動能 (r=0.59–0.93) 、身体活動性 (r=0.40–0.85)と相関する


6WMDに影響を与える要素は、track長、激励、酸素負荷、歩行補助


酸素投与は、ISWT、ESWT共にパフォーマンスへ影響を与える。

運動トレーニングを含む介入による応答性としては、全患者で中等度から高度であった。




技術標準化


An official European Respiratory Society
American Thoracic Society technical standard: field walking tests in chronic respiratory disease
http://erj.ersjournals.com/content/44/6/1428.full.pdf

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