2014年4月18日金曜日

植物状態判別・予後推定:FDP-PET検査有用

fluorine-18 fluorodeoxyglucose positron emission tomography (FDG-PET) を用いた神経画像診断、機能的脳画像は、植物状態患者がその後回復するかどうか、検査の方法として役立つ。従来のベッドサイド試験では可視化できなかった認知機能状況を明確にできる。これでも完全ではないが・・・

植物状態(unresponsive wakefulness syndrome)と、最小意識状態(minimally conscious stateを、誤診する可能性があり、診断・予後評価としての神経画像的アプローチはまだ臨床状況では確立してない。
2つの神経画像的診断方法としてのPETER画像とfMRIの信頼性検討。

植物状態41名、locked-in syndrome 4名、最小意識状態81名(外傷性 48名、非外傷性 78;慢性 110、亜急性 16)を検討



Diagnostic precision of PET imaging and functional MRI in disorders of consciousness: a clinical validation study
Johan Stender et.al. 
The Lancet, Early Online Publication, 16 April 2014



18F-FDG PET は、最小意識状態同定感度は高く (93%, 95% CI 85—98) 、behavioural CRS—R scoreとの high congruence (85%, 77—90) を示す。


一方、active fMRI法では、最小意識状態同定感度低く (45%, 30—61)、PET画像よりbehavioural scoreとのoverall congruence 低い (63%, 51—73)


18F-FDG PETでは、17/102で正確にアウトカム推定   (74%, 64—81),され、 fMRIでは36/65  (56%, 43—67)


行動的無反応患者(植物状態)(すなわち、CRS-R判断植物状態診断)の13/42では、最小意識状態(すなわち、意識活動性はあるが、完全な意識状況ではない、意識低下状況)と同様の脳の活動性が示された 、しかし、少なくとも神経画像検査の1つには完全意識存在状態に比べ減少性が示された。うち、69%(9/13)はその後意識状態回復した。

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