2006年のメタ解析では、
Placebo response in Parkinson's disease: Comparisons among 11 trials covering medical and surgical interventions16% ほど症状を改善した。
Mov Disord. 2008 Apr 15;23(5):690-9. doi: 10.1002/mds.21894.
そして、下段の研究では・・・
fMRIを用いパーキンソン病特有のドパミンレベルを間接的に示す脳の活動性を評価しながら、「安い」プラシーボ薬剤と「高い」プラシーボ薬剤の比較。「安い」プラシーボの方が脳の活動性が高い状態の間々で、「高い」プラシーボの方がより高い臨床的効果を示した。
Placebo effect of medication cost in Parkinson disease
A randomized double-blind study
Alberto J. Espay, et. al.
http://www.neurology.org/content/early/2015/01/28/WNL.0000000000001282.short
目的: 介入のコスト、従来の「inactive」traitの影響を、治療介入反応性寄与分として検討
方法: 中等度から重症パーキンソン病・motor fluctuation存在の12名の患者(平均年齢 62.4±7.9歳、 平均疾患期間 11±6年)で、ランダムに“安価” or "高価"皮下“新しい注射ドパミン系アゴニスト”プラシーボ(中身は生理食塩)を投与
クロスオーバーに、約4時間arm交換
盲目化運動評価、特に定義されてない状態、介入前後行なう;内容: Unified Parkinson's Disease Rating Scale motor subscale、Purdue Pegboard Testと tapping task。
脳活動性測定は、feedback-based visual-motor associative learning functional MRI taskを用い測定
Order effect was examined using stratified analysis.
結果:
両プラシーボとも、運動機能改善、 ベネフィットは高額プラシーボを初回割り付けされた群で大きく、安価プラシーボとレボドパの半分くらい。
脳活動性は、安価プラシーボ初回投与群で大きいが、高価プラシーボ初回投与群とレボドパ群では反応せず
投与順に関わらず、安価プラシーボは左外側感覚運動皮質や他の領域の活性化あり
結論: 高額なプラシーボは有意の運動機能改善し、レボドパ相当の半分程度の働きを示す脳の活動性低下を示す。
臨床研究において、被験者のコスト意識は、プラシーボの効果に影響を与える。
Classification of evidence: This study provides Class III evidence that perception of cost is capable of influencing motor function and brain activation in Parkinson disease.
高コスト医療を好む患者側希望ってのは・・・普遍的事象なのかもしれない
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