2015年2月19日木曜日

ARDS : ΔP=一回換気量/呼吸系コンプライアンス : 予後指標

吸気終末(プラトー)圧減少、一回換気量減少、PEEP増加努力にて、ARDSの予後改善の可能性あり。しかし、相対的に、どの要素が重要かは不明?

機能的肺容積で除したもの。他の指標である一回換気量やPEEPより生存率との相関関係が高いことを示した。

人工呼吸による肺障害を最小化するため、肺サイズに応じた一回換気量標準化するよう、予測体重に対する一回換気量をスケール化する。しかし、ARDS患者では、換気可能な肺容積縮小する。そのため、呼吸器コンプライアンス:respiratory-system compliance (CRS)が指標となる。ゆえに、VT/CRS標準化が予後要素となると予測、driving pressure (ΔP=VT/CRS)を提唱。
これは、自発呼吸努力のない場合、プラトー圧 − PEEP として、ルーチンに計算できる



Driving Pressure and Survival in the Acute Respiratory Distress Syndrome
Marcelo B.P. et. al.
N Engl J Med 2015; 372:747-755February 19, 2015DOI: 10.1056/NEJMsa1410639
ΔPがもっとも生存率相関

1−SD増加ごと、死亡率相対リスク1.41 95%信頼区間 1.31〜1.51増加
これは、防御的プラトー圧、一回換気量を受けてる患者でも同様。








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