2015年3月31日火曜日

リンゴは医者いらず? ・・・ 完全否定できず、肯定もできない

日本で言うなら、「医者いらず」ってやつ?

 “An apple a day keeps the doctor away” ・・・ 「りんごは医者いらず」ってのは私には初見。

ざっくり言えば、急性期医療や手術/放射線など物理的医療など例外を除けば、特に、一次予防医療において、「医者って、そんなに役立ってない」。だって、NNTなどでいえば2未満の予防的薬物治療薬剤はほとんどないし・・・。健康的なライフスタイルに優る予防的処方薬剤って存在したっけ?

だから、リンゴに限らず・・・ 「医者いらず」はある面正しいのかもしれない



Association Between Apple Consumption and Physician VisitsAppealing the Conventional Wisdom That an Apple a Day Keeps the Doctor Away
Matthew A. Davis,  et. al.
JAMA Intern Med. Published online March 30, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2014.5466

横断研究(米国内データ代表サンプル:National Health and Nutrition Examination Survey、施設外米国成人、18歳以上、8728サンプル、2007-2008、2009-2010)

主要アウトカムは、医師受診無し継続

対象アンケート完遂被験者 8399名のうち、

リンゴ常食(連日少なくとも1個のリンゴ相当、生リンゴ 149g摂取者)753名(9.0%)、典型的摂取者は、1日あたりリンゴ小1個以上。

7646名のリンゴ非常食者(91.0%)に比べ、リンゴ常食者は、教育卒業レベルが高く、人種的・民族的マイノリティーが多く、喫煙率が低い (p < 0.001)

リンゴ常食者は、粗分析だと、医師受診歴少ない(処方薬剤も少ない)。
リンゴ常食者 39.0% vs  非常食者 33.9% (p = 0.03)

社会住民統計、医療関連特性補正後、その相関は消失し、有意差消失 (OR, 1.19; 95% CI, 0.93-1.53; P = .15)

補正解析後、リンゴ常食者の処方薬回避との相関は境界的に有意差残存  (odds ratio, 1.27; 95% CI, 1.00-1.63)

一夜病院滞在越え状況やメンタル医療機関受診で差を認めず


結論から言えば、ほぼ否定的なのだが、処方薬剤に関しては減少の可能性ありですべてを否定できる状況にはなかった




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