2015年3月24日火曜日

転倒数減少にはビタミンDも運動も効果無し、運動のみが外傷性転倒数減少効果認め、ビタミンDは効果無い

ビタミンDサプリメントも運動も、高齢者転倒予防のため推奨されているが、2つの要素は矛盾するところがある。2年間のランダム化二重盲検プラシーボ対照 ビタミンD割り付けと、運動に関してはオープンのトライアル。

プライマリアウトカムは、月毎転倒数
セカンダリアウトカムは、外傷性転倒数、転倒数と外傷性転倒数
加えて、骨密度、身体活動性(筋力、バランス、運動性)、ビタミンD代謝評価


Exercise and Vitamin D in Fall Prevention Among Older Women
A Randomized Clinical Trial
Kirsti Uusi-Rasi,  et. al.
JAMA Intern Med. Published online March 23, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2015.0225


ITT分析にて、ビタミンDも運動も転倒数減少せず

100人年転倒数は、
プラシーボ・運動無し群 118.2,
ビタミンDサプリメント・運動無し群 132.1,
プラシーボ・運動有り群 120.7
ビタミンD・運動有り群 113.1
しかし、外傷性転倒率は、それぞれ、 13.2,、12.9、 6.5、 5.0


外傷性転倒数は有意にビタミンD有無にかかわらず運動群で有意に減少
exercisers with vitamin D (0.38; 95% CI, 0.17-0.83)
without vitamin D (0.47; 95% CI, 0.23-0.99)

ビタミンDで大腿骨頸部骨密度維持的効果で、脛骨骨梁密度は軽度増加

しかし、運動だけで筋力・バランス改善。ビタミンDでは、運動の効果や身体機能改善をもたらさない



「ビタミンが・・・・に良い」という市井に固着した妄想に過ぎない これをうのみにしている栄養士や医療関係者も多く、妄想の固着増殖が続く・・・


一方、某国立体育大学の方々は転ばないために運動を・・・と、エビデンス無き妄想を市民に啓発し続けている。
上述の報告に従えば、運動は転んだときのけがや骨折軽減効果のある運動が正しいことになる

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