2015年4月14日火曜日

LDLコレステロール:visit-to-visit 変動性は、心血管疾患アウトカムと関連;血圧だけではなかった・・・

血圧に関する、visit-to-visit variabilityは、話題豊富であるが・・・


Visit-to-Visit Low-Density Lipoprotein Cholesterol Variability and Risk of Cardiovascular Outcomes
Insights From the TNT Trial
Sripal Bangalore, et. al.
J Am Coll Cardiol. 2015;65(15):1539-1548. doi:10.1016/j.jacc.2015.02.017

患者 9572名のうち、SDと、average successive variability (ASV)はアトルバスタチン 80mg/日 vs 10mg/日比較で有意に低下 (SD: 12.03 ± 9.70 vs. 12.52 ± 7.43; p = 0.005; ASV: 12.84 ± 10.48 vs. 13.76 ± 8.69; p < 0.0001)

補正モデルでは、ASVによるLDL変動1−SD 増加毎 、すべて冠動脈イベントは16%増加する  (ハザード比  [HR]: 1.16; 95% 信頼区間 [CI]: 1.10 to 1.23; p<0.0001)
同様に、心血管イベント11%減少 (HR: 1.11; 95% CI: 1.07 to 1.15; p <0.0001)、 死亡 23%減少 (HR: 1.23; 95% CI: 1.14 to 1.34; p < 0.0001)、 心筋梗塞 10%減少 (HR: 1.10; 95% CI: 1.02 to 1.19; p = 0.02),、卒中17%減少  (HR: 1.17; 95% CI: 1.04 to 1.31; p = 0.01)。これは、治療効果や達成LDL-C値と独立した影響である。

医療アドヒアランス補正後も不変の影響

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