2015年6月16日火曜日

胸部検診時5A:禁煙行動に影響有ったのは、AssistとArrangeのみ

National Lung Screening Trial (NLST) で、対通常胸部レントゲン比較低照射量CT肺癌死亡率減少効果示され、Medicareも渋々ながら喫煙歴ある人を対象に年次検診をカバーすることとなった。ガイドラインでは、検診と共に禁煙治療推進しているが、臨床家による禁煙介入効果・回数において未知の部分がある。


 
臨床医師による、胸部検診後の 5As (ask, advise, assess, assist [talk about quitting or recommend stop-smoking medications or recommend counseling], and arrange follow-up) と喫煙行動変容調査


日本では5Aアプローチと呼ぶ;厚労省特異の「EBMに基づく的重複」
喫煙しているかどうかを尋ねる(Ask)
すべての喫煙者に禁煙をアドバイスする(Advice)
禁煙する意志がどれほどあるか見極める(Assess)
患者が禁煙するのを助ける(Assist)
追跡するための診療予約をとる(Arrange)
(Fiore et al., 2000)


Primary Care Provider-Delivered Smoking Cessation Interventions and Smoking Cessation Among Participants in the National Lung Screening Trial
Elyse R. Park, et. al.
JAMA Intern Med. Published online June 15, 2015. doi:10.1001/jamainternmed.2015.239


胸部検診後 1年、5As 提供は以下の通り: ask, 77.2%; advise, 75.6%; assess, 63.4%; assist, 56.4%;  arrange follow-up, 10.4%



Ask, advice,  assessでは禁煙と有意差認めず(多変量解析モデル)

Receipt of ask, advise, and assess


Assistは、禁煙オッズ 40%減少  (odds ratio, 1.40; 95% CI, 1.21-1.63)
Arrangeは、禁煙オッズ 46%減少 (odds ratio, 1.46; 95% CI, 1.19-1.79)



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