全体的に見ると、科学的エビデンスが乏しい
医学用麻薬使用の多くはFDAのレビューで合格できなかった
http://www.latimes.com/science/sciencenow/la-sci-sn-medical-marijuana-review-20150623-story.html
全体検討数が6千程度という、他薬剤分野と比べて見劣りする上に、バイアスを具有する報告が大多数、統計学的有意差証明できたトライアル皆無という悲惨な医学的検討状況
慢性疼痛、痙縮に関して比較的中等度品質のエビデンスは存在するが、エビデンスの質が低いのが大多数で、化学療法による吐気、Tourette syndromeの改善が示されている
偏った要求も一部有るかに思えるカンナビノイド、そして、そのリスクをあまり考えない医師たちの存在・・・真に、カンナビノイドの有用性を生かすには、科学的エビデンスの蓄積が早急に必要
Cannabinoids for Medical Use
A Systematic Review and Meta-analysis
Penny F. Whiting, et. al.
JAMA. 2015;313(24):2456-2473. doi:10.1001/jama.2015.6358.
カンナビノイド類の検討として、6462名、79トライアル上でなされたが、バイアスリスクが低いと判断されたのは4つのみ、多くのトライアルは症状改善を示したが、その相関性は統計学的有意差に至らない
プラシーボと比較して
・ complete nausea and vomiting responseを示す平均数増加 (47% vs 20%; odds ratio [OR], 3.82 [95% CI, 1.55-9.42]; 3 trials)
・ 疼痛減少 (37% vs 31%; OR, 1.41 [95% CI, 0.99-2.00]; 8 trials),
・ 数値レーティング疼痛評価平均値減少 (on a 0-10-point scale; weighted mean difference [WMD], −0.46 [95% CI, −0.80 to −0.11]; 6 trials)
・ Ashworth spasticity scale 平均値減少(WMD, −0.36 [95% CI, −0.69 to −0.05]; 7 trials)
短期副事象(AE)リスク増加、重篤なAEを含めリスク増加
ふらつき、口腔内乾燥、吐き気、疲労、眠気、陶酔、嘔吐、注意散漫、混濁、昏睡、バランス障害、幻覚が多いAE
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