2015年6月25日木曜日

LIFE研究:収縮期血圧降圧にて左室肥大・高血圧患者の心房細動発症抑制

収縮期血圧を降下させることで、新規心房細動発生リスク減少させられるか?

 Losartan Intervention For Endpoint (LIFE) のデータで検証で、Post-Hoc解析となるため、真にこの答えになるかは疑問だが、方向性と考えるべきかも・・・



心房細動病歴無し・左室肥大ECG所見のある洞性リズムベースラインの8831名をロサルタンもしくはアテノロール治療割り付け


Effect of Lower On-Treatment Systolic Blood Pressure on the Risk of Atrial Fibrillation in Hypertensive Patients
HYPERTENSIONAHA.115.05728
Published online before print June 8, 2015,
doi: 10.1161/HYPERTENSIONAHA.115.05728


収縮期血圧130mm水銀柱以下(直近測定値最小5分位)、収縮期血圧 131−141mm水銀柱の患者と、収縮期血圧 142mm水銀柱以上(直近測定値最小5分位)の患者と比較

フォローアップ期間 4.6±1.1年間で、新規発症心房細動は701名(7.9%)

時間変位共役因子を斟酌した多変量Cox解析にて、 in-treatment SBP 142mm水銀柱以上と比較し、水銀柱130mm水銀柱以下の症例では、リスク40%減少 (95% 信頼区間, 18%–55%) 、 in-treatment 収縮期血圧 131−141 mm水銀柱では、リスク24%減少(95% 信頼区間, 7%–38%)

収縮期血圧 130mm水銀柱以下到達症例で、ECG左室肥大高血圧患者では新規発症心房細動リスク低下と関連


この高リスク群で、心房細動なしの高血圧患者の収縮期血圧低下目標のターゲッティングが心房細動新規発症減少させるかのさらなる検討が必要

できるだけ、収縮期血圧 130mm水銀柱未満へ・・・ という方向性が見えるが、今の高血圧ガイドラインを変更するほどのインパクトがあるかどうか・・・Post-Hoc解析じゃ・・・


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